連絡帳の書き方|放課後等デイサービス・児童発達支援の書く順番、ケガと保護者対応の文例12本

公開 2026年9月26日 カテゴリ: 放デイ・児発

連絡帳は、保護者が毎日目にする事業所からのいちばん身近な文章です。送迎前に何人分も書くので決まり文句になりやすい一方、保護者にとってはわが子がそこでどう過ごしたかを知る、ほとんど唯一の手がかりです。

この記事では、放課後等デイサービス・児童発達支援の連絡帳について、書く順番・「楽しく過ごしました」の置き換え方・ケガとトラブルの伝え方・保護者の書き込みへの返し方・忙しい日の書き方を、NG→OK文例12本つきでまとめます。

※様式や運用は自治体・事業所によって異なります。事業所のマニュアルと指定権者の指示に合わせてください。文例の場面はすべて架空です。

1. 連絡帳と支援記録は「読む人」が違う

支援記録連絡帳
読む人事業所の職員(運営指導でも読まれる)保護者
目的支援とその結果を正確に残す場面が浮かぶ形で様子を届け、家庭の様子を受け取る
書き方事実を短く、目標と同じ単位で保護者が読んで安心できる言葉で、場面を1つ

同じ場面でも、こう書き分けます。

支援記録:おやつ前の手洗い。順番カードを見せると、声かけなしで前の2人が終わるまで並んで待った。

連絡帳:おやつ前の手洗いで、順番カードを見ながら、前のお友だち2人が終わるまで並んで待つことができました。自分の番になると、職員の顔を見てにっこりしていました。

2. 基本の型は「事実→様子→対応→お願い」

順番書くこと
①事実いつ・どの活動で・何をしたか。時刻や回数など数字が入れば入れる
②本人の様子そのときの表情・言葉・その後の様子
③事業所での対応職員がしたこと、これからすること
④家庭へのお願い家で見てほしいこと、教えてほしいこと

よかったことを伝える日は①と②だけで十分です。③と④は、ケガ・トラブル・体調など、保護者が「どうしたの?」と気になる内容のときに足します。順番が決まっていると、書く人が変わっても形がそろいます。

3. 「楽しく過ごしました」を置き換える3つのコツ

NG自由遊びでは、楽しく過ごしました。

OK自由遊びでは(電車のレール)をつなげて、部屋の端から端まで線路を作りました。途中で足りなくなると職員のところに来て「もっとちょうだい」と伝えてくれました。

NG工作には参加できませんでした。

OK(工作)の時間は、はじめは少し離れた席からお友だちの様子を見ていました。(のりで紙を貼る)場面になると近くの席に移り、職員と一緒に(2枚)貼ることができました。

NG今日はとてもがんばりました。

OK帰りの支度で、先週までは職員と一緒に入れていた(連絡帳と水筒)を、今日は自分でかばんに入れることができました。「全部入った?」と聞くと、かばんの中を見せて「入った」と答えていました。

何をがんばったのかが分かって初めて、保護者は家で本人をほめられます。

4. 気になる場面は「立て直せたところ」まで書く

泣いた、活動に向かえなかった、という場面も伝えたほうがよいことです。ただ書き方しだいで、保護者は不安になったり、責められているように感じたりします。きっかけ(分かる範囲の事実)→本人の様子→職員の関わり→どう立て直せたかの順で書くと、読み終えたときの印象が変わります。

NG今日は機嫌が悪く、泣いてばかりで大変でした。

OK(おやつのあと)、好きな(パズル)の時間が終わると床に座り込んで泣いていました。職員がそばに座り、タイマーを見せながら「次は(ブロック)だよ」と伝えると、5分ほどで立ち上がり、自分でブロックの箱を取りに行きました。そのあとは笑顔も見られ、帰りまで落ち着いて過ごしています。

NG宿題をやろうとしませんでした。

OK宿題の(漢字の書き取り)は、2行書いたところで鉛筆を置き「つかれた」と話しました。10分休んだあと(音読)に切り替えると最後まで読むことができました。書き取りの残りは持ち帰っていますので、ご家庭のご都合に合わせて進めてください。

連絡帳に書かないことも決めておきます。ほかの子どもの名前(「お友だち」と書く)、評価や決めつけの言葉(わがまま・困った・言うことを聞かない)、原因の推測(家で何かあったのかも)、職員の困りごと(面談や電話で話す)です。

5. ケガ・トラブルは5点をそろえる

避けたいのは、保護者が家で気づいて初めて知ることと、ぼかした書き方で後から話が食い違うことです。

入れること内容
事実時刻、場所、何をしていて、体のどこを、どのくらい(大きさ・赤み・腫れ)
処置洗った、冷やした、ばんそうこうを貼った。したことだけ。原因の見立てや受診の要否は書かない
その後の様子痛がっていたか、活動に戻れたか、お迎え時の様子
おわびと今後事業所内のケガは、防げなかったことへのおわびと、変えたこと
家庭へのお願い帰宅後に見てほしいこと

頭や顔のケガ、受診したケガ、相手のいるケガは、先に電話やお迎え時に口頭で伝え、連絡帳には経過を残します。事故として記録・報告が必要かどうかは、事業所のマニュアルと指定権者の案内に従ってください。

NG少しぶつけましたが、大丈夫です。

OK(15時40分)ごろ、おやつ前の手洗いに向かう途中、廊下の曲がり角で転び、(左の手のひら)を擦りむきました(1cmほど)。すぐに流水で洗い、ばんそうこうを貼りました。その後は痛がる様子はなく、おやつも普段どおり食べています。職員がそばにいながら防げず、申し訳ありません。手洗いへの移動は少人数ずつ声をかけて行うようにしました。ご帰宅後、痛がる様子があればお知らせください。

NGBくんとけんかになり、Bくんを押してしまいました。

OK片づけの時間に、自分で作った(ブロックの家)がお友だちの手に当たって崩れたとき、お友だちの肩を押す場面がありました。お友だちにけがはありません。職員と別の部屋で少し休むと「こわれて悲しかった」と話し、そのあと自分からお友だちに「ごめんね」と伝えています。作ったものを帰りまで置いておける棚を用意しました。

相手の名前は書きません。書くのは本人がしたこと、気持ち、立て直したところです。相手の保護者への連絡は別に行います。

6. 保護者の書き込みには「受け止め→事実→これから→次の連絡」

(保護者:最近、家で宿題をすごくいやがります。そちらではどうですか。)

NGこちらでは取り組めています。様子を見ていきます。

OK教えてくださり、ありがとうございます。事業所では宿題は(おやつのあと)に取り組んでいます。この2週間は、(音読)はすぐに始められますが、(漢字の書き取り)になると手が止まることが多いです。明日から書き取りを(5文字ずつ)区切り、終わるたびに丸をつける形を試してみます。様子は連絡帳でお知らせします。

(保護者:上着が見当たりません。確認してもらえていますか。)

NG事業所ではお預かりしていないと思います。

OKご心配をおかけして申し訳ありません。(10月2日)の来所時に(紺色の上着)を着ていたことは、職員(2名)で確認しています。事業所内と送迎車を探しましたが、まだ見つかっていません。明日も引き続き探し、結果を連絡帳でお知らせします。今後は帰りの支度のときに、上着をかばんに入れたかを職員が確認します。

「様子を見ます」だけでは、保護者は何を待てばいいのか分かりません。苦情に近い内容や誤解されやすいことは電話や面談で話し、連絡帳には「本日お電話でお伝えしたとおり〜」と要点を1行残します。

7. 毎日同じ文にしない仕組み

8. 忙しい日は3行と決める

行書くこと
1行目今日の活動(事実)
2行目本人の様子(1つの場面を、言葉か数字で)
3行目家庭へのひとこと(お願いがあればお願い)

NG今日も元気に過ごしました。

OK今日は(公園)に出かけ、(すべり台)と(砂場)で遊びました。すべり台は(8回)すべり、最後は「もう1回だけ」と自分で決めて終わりにできました。靴の中に砂が入っているかもしれませんので、ご帰宅後にご確認ください。

送る前に、ほかの子どもの名前・評価の言葉・原因の推測が入っていないかだけ見直します。

まとめ

よくある質問

連絡帳は支援記録の代わりになりますか?

連絡帳は国が様式を決めている書類ではなく、形や使い方は事業所ごとに違います。支援の記録や保護者の確認との関係は、事業所のマニュアルと指定権者の案内に合わせてください。

ケガはどこまで連絡帳に書けばいいですか?

時刻・場所・部位・大きさ・処置・その後の様子を書きます。原因の見立てや受診が必要かどうかの判断は書きません。頭や顔のケガ、受診したケガ、相手のいるケガは、先に電話やお迎え時に口頭で伝え、連絡帳にはその経過を残します。

毎日同じ文になってしまいます。

1日の全部を書こうとせず、個別支援計画の目標に関わる場面を1つ選んで、本人の言葉か数字を1つ入れます。曜日で書く中身(活動・生活・1週間の変化)を回すのも有効です。

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